RAINBOW SLEEVES

~ミセス・ビーンズの人生劇場~

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ローマの休日 第5話

ニューヨークの大学で建築を学んでいるというカミールは、
夏休みにヨーロッパを1人で旅していた。
ローマに来る前はフランスにいたらしい。
Mのご両親の紹介というだけでMも会ったことはなかった。

10日ほどの滞在予定だったが、同じ居候の立場の人間が増えるのはうれしかった。
Mと私はテルミニ駅にカミールを迎えに行き、そのまま夕食を一緒に楽しんだ。
彼は少し疲れているように見えたが、一人旅の途中で私たちに出会い、
久しぶりに話し相手をつかまえたというように話しまくった。

カミールのご両親もまた離婚していた。どちらがどっちか忘れてしまったが、
確か、スペイン人とアラブ人だった。
彼のことを思い出すと、Cat Stevensの「Father and Son」が聞こえてくる。
彼はよくこの歌を聴いていた。その寂しそうな横顔は忘れられない。

仲間が増えたと言っても、カミールは目的を持ってローマに来ていた。
「何をしようかな」の私とは気合いが違う。
「一緒に出かけない?」なんて声をかけられるような雰囲気ではなかった。

彼は早速安いバイクを手に入れ、ローマ市内を走り回っていた。
彼のスケッチブックは様々な建造物のスケッチと細かい文字の走り書きで
みるみる埋まっていった。

ちょっと質問しただけで、軽く30分はレクチャーしてくれた。
専門的な知識のない私はちんぷんかんぷんだったが、それでも楽しかった。
何よりも目を輝かせて語り続けるカミールの顔を見ているのが好きだった。

Mもカミールもまだ夢の途中だった。
悩みながら、立ち止まりながら、振り返りながら、手探りで前に進もうとしていた。
みんな、若かった。






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この記事のコメント

ステキな青春時代の話で 自分の若い頃思い出しました♪
こんな夢物語みたいじゃなく 現実的そのものだけど…ww

この話にこだわらなくても 色々好きなこと書いてもいいと思いますよ
好きなように自然体で。。
息子ちゃんの話も楽しいわ♪
2007-11-18 Sun 09:59 | URL | まおり #-[ 内容変更] | top↑
To まおりさん

うんうん。そうですね、自然体で♪
「ローマの休日」が今、頭の中で渦巻いてて。。。(笑)
それも整理しつつ、「日常」も綴っていきたいと思います。
息子ネタには事欠かないし、日々いろんなことが勃発v-42するし(笑)

特に「笑い」は皆さんと是非共有したいと思っているので。
マイ・ペースで楽しみたいと思いますv-221
2007-11-18 Sun 11:30 | URL | eritorie #-[ 内容変更] | top↑
お~なんか映画のような話で
かっこいいじゃないですか!
その青年たち!
ってもちろんeritorieさんも入ってますよ!
たぶん・・・
2008-04-02 Wed 08:47 | URL | ミナト #-[ 内容変更] | top↑
Mは師匠と同い年ですよ~。
師匠の方が3ヶ月おにいちゃんかな。

師匠の「夢の途中」の青春時代を
思い出すでしょv-392

あたしゃ、当時すでに「夢」は終わってますから~。
「君たちがんばってくれたまえ」でしたがねv-395

「みんな若かった」(私以外は)←これ、入れとくべきだった。。。e-263

2008-04-02 Wed 15:57 | URL | eritorie #-[ 内容変更] | top↑
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